3種類の抗酸化物質があなたを助けます

抗酸化物質を多く含む生物は、ずばり果物・野菜などの食物です。食物の中にはさまざまな抗酸化物質が含まれています。

活性酸素の発生の原因の一つに紫外線があります。その紫外線を日の出から日没まで浴び続けているのが植物や食物です。それらは紫外線を浴び続ける中で、体内で活性酸素を発生し続けています。それに対抗するべく抗酸化物質を体内に大量に含んでいます。

例えば、米の種子の胚芽。胚芽には、抗酸化物質であるビタミンEが大量に含まれています。果物にもビタミンCなどの抗酸化物質を含んでいるものが多数あります。

抗酸化物質は、大きく分けて次の3種類があります。

酵素
酵素は、生物の中で作られるたんぱく質化合物です。酵素には、3つの主要酵素システムがあります。

  1. スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)
  2. カタラーゼ
  3. グルタチオン

酵素は、食物として摂取できません。私達の体の中で作られます。その原料は、たんぱく質ですので、食事などで十分なたんぱく質を摂取することが大切です。

ビタミン&ミネラル
ビタミンA(ベータカロチン)、B群C、Eなどが抗酸化能力がある栄養素です。ミネラルの中ではセレン(セレニウム)が抗酸化能力があります。ビタミンとミネラルは体内で作ることができないので、食物から摂取しなければいけません。ビタミン&ミネラルを多く含んだ食物をバランスよく摂取しましょう。

※ビタミンAの過剰摂取は、体内に蓄積され過剰症を起こすことがあります。頭痛、吐き気、脱毛や筋肉痛などを起こすこともあります。また、妊娠初期の過剰摂取は、先天異常児が生まれる可能性があると言われています。 ビタミンAには動物性食品のビタミンA(レチノール)と植物性食品に含まれているβ-カロチンがあります。上記の過剰摂取の問題となるのは、動物性食品のビタミンA(レチノール)です。ビタミンA(レチノール)はレバーやうなぎなどに多く含まれています。

植物化学物質(ファイトケミカルス)
植物が強い紫外線から身を守るために作り出した抗酸化物質です。植物の色や香りの素になっている物質です。植物に含まれるこのファイトケミカルスは近年、科学者の注目を集めています。

赤ワインやココアや緑茶にはポリフェノールやカテキンなどの抗酸化栄養素が含まれています。またにんじん、カボチャ、トマト、ほうれん草などの緑黄色野菜にもリコペン、ルテイン、アルファカロテンなどの抗酸化栄養素が含まれいます。

この3種類に加えて、注目されているのがコエンザイムQ10です。補酵素の一種で、酵素が体内の物質の分解や合成をするサポートをします。

世界の専門家や研究者が、酵素やビタミンやミネラルなどの抗酸化栄養素を多く摂取することが重要だと意見を出しています。現在、抗酸化栄養素の補充効果が研究で徐々に明らかにされています。

食物や野菜などをバランスよく摂取して、適度な運動をする。足りない栄養素はサプリメントで補助するなどして、活性酸素を上手に抑えた健康的な生活をしましょう。