エラグ酸 Ellagic Acid

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エラグ酸は、細胞の突然変異や発ガン物質を抑え、ガンを抑制する効果があります。さらに動脈硬化を防いだり、殺菌、抗ウィルス作用などもあります。エラグ酸は、赤ラズベリーに最も多く含まれています。

ラズベリーやザクロのエラグ酸は、分子の中に窒素を含みます。塩基性の化合物を含むアルカロイドというものがあり、ポリフェノールの一種であるタンニンは、金属イオンと結びついて難溶性塩を形成する水溶性の化合物です。

タンニンは強い渋みが特徴で、たんぱく質と、反応して、収れん作用や下痢を止める役割があります。ラズベリーリーフやザクロ「エラグ酸」があり、エラグ酸は、タンニンの一種です。

エラグ酸は、ラズベリー、ザクロの他に多く含まれてるものはブラックベリー、イチゴ、クランベリー、クコなどです。

肌は刺激を受けたり、紫外線を浴びるとチロシナーゼの働きが活性化し、チロシンと結びついてメラニンの生成を防ぎます。

ポリフェノールには抗酸化作用があり、もちろんポリフェノールであるエラグ酸にも抗酸化作用はあり、どのように働くかというと、チロシナーゼの活性を抑制して、シミ・そばかすの原因となるメラニンの生成を防ぎます。

つまり、エラグ酸には、美白効果があります。

また、琥珀色のウイスキーの成分には樽熟成中にエラグ酸が生成されますが、ウイスキーには血中尿酸の尿中への排出を促進させる作用があります。

オーク樽中から溶出する成分の中のエラグ酸などが、プリン体から尿酸の生成を抑える働きがあることも分かっています。

そのため、痛風や高尿酸血症治療薬としてエラグ酸は効果的です。

他にも、エラグ酸の摂取による滞在的なヒトの健康上の効能はあります。しかしながら、これらの提案された効能は報告が少ないです。

頸動脈狭窄症患者19名を含む小規模なランダム化比較試験は、エラグ酸を豊富に含むザクロ果汁の摂取が血圧と頸動脈壁の厚さを減らす効果を示しました。

前立腺癌の化学療法を受けていた人の患者の対照実験では。エラグ酸サプリメントは、前立腺癌の化学療法に伴う好中球現象症割合を減少させることを示しました。

このように、エラグ酸はヒトの健康上の効能を支持する証拠は初歩的です。しかし、エラグ酸は、癌、心臓病その他の健康問題に対する効能を謳った栄養補助食品として米国で販売されています。

米国ではアメリカ食品医薬局によって「消費者が避けなければならない偽癌治療法」とも言われています。