マンゴーの旬や美味しい季節、栄養や効用について

あらまし

檬果はウルシ科マンゴー族の果実です。木は成長すると高さ30mにも届く常緑高木で、原産地はインドから東南アジアにかけての暑い気候の地域です。

インドでの栽培には4000年以上の歴史があります。暑い地域ではほぼ1年中果実が収穫できるため「熱帯果物の女王」と呼ばれることもあります。

みずみずしく香りの良い果肉は近年デザートフルーツの定番として人気が高まっています。最近ではコンビニでもマンゴー味のアイスなどがすっかり身近になりました。

日本での生産は1970年代にはじまり主な産地は沖縄県・宮崎県・鹿児島県・熊本県です。その生産地のほとんどがアップルマンゴー（アーウィン種）という品種を栽培しており、これには熟すと皮が紅くなる特徴があります。

有名な宮崎の完熟マンゴーはこの品種のマンゴーのうち糖度の高さや大きさなどで選別したものをブランド化して販売しているものです。

このように国内産地は価格の安い輸入物に対抗するため高い品質基準を設定してブランドイメージを高め、高級フルーツとして販売する戦略を進めています。

旬の時期

熱帯の国ではほぼ一年中出荷されます。日本では６月から8月に出荷されます。

栄養成分

糖質と食物繊維が多く含まれているほか、ビタミンB群、ビタミンC、βカロテンが豊富です。ミネラルとして　カリウム　カルシウムなどをふくみます。

効能

サプリメントなどでもおなじみのビタミンBには皮膚の新陳代謝を促進する美肌効果があります。

そしてビタミンCは皮膚のコラーゲンをみずみずしく保つのに欠かせない栄養素であり、メラニン色素の生成を抑えてシミが出来るのを防いでくれます。

つまりマンゴーはお出かけで紫外線が気になるという方にとってはうってつけの果物といえます。
　 またβカロテンには強い抗酸化作用があり細胞の老化・ガン化を抑制する効能があります。

形や色の特徴

500種類を超えるほど多くの種類があるマンゴーですが、すべてに共通するのは卵型をしているということです。

色は種類によって様々ですが、アップルマンゴーやメキシコマンゴーのように紅いもの、そしてフィリピンマンゴーやタイマンゴーのように黄色のものが大半を占めます。

しかし中にはキーツマンゴーやグリーンマンゴーのように緑色のままで完熟してしまう品種もあります。

代表的なレシピ

デザートとして人気のマンゴープリンは完熟マンゴーをすりつぶしたものに生クリーム、ゼラチン、砂糖をまぜて冷やして固めたもので、家庭でも簡単に作ることが出来ます。最近ではマンゴーピューレもスーパーで手軽に入手できるので気軽にトライできます。

家庭における保存方法

マンゴーは完熟したものを食べる直前に冷蔵庫で冷やすようにしましょう。熱帯植物のため長期の冷蔵保存にはあまりむいておらず、味が落ちてしまうことが多いです。　

冷蔵室で保存する場合は、乾燥を防ぐため、ぬれたキッチンペーパーや新聞紙でくるんだ上でポリ袋に入れて保存しましょう。
　
基本的に冷凍保存のほうがむいています。皮と種を取除き、一口大の大きさに切ったら、フリーザバッグに入れて冷凍庫で凍らせてください。約1ヵ月間の保存が可能です。 　

店における食べ頃

マンゴーの旬は国産ものは6月から8月、輸入物は3月からがシーズンです。

店頭で選ぶときは表面がテカテカと光っているものが食べ頃です。表面が黒っぽく変色していたり皮がぶよぶよしているようなものは避けましょう。

白い粉が果皮全体を覆っているものはまだ収穫して間がない新鮮なものである証拠ですが、この場合は買ってから追熟させる必要があります。紙袋やポリ袋に入れたら、さらに箱にしまって常温で追熟させましょう。表面にテカテカとした艶が出てきたときが食べ頃です。

＊追熟させるまえに冷蔵庫で冷やしてはいけません。マンゴーが低温障害をおこし追熟が出来なくなってしまいます。