ニジュッセイキの旬や美味しい季節、栄養や効用について

新世紀の代表品種二十世紀

二十世紀は和梨生産の13%を占める生産量第3位の品種です｡鳥取県で生産される梨の8割を占めてもいます｡

唯一､一般的に認知されている皮が緑がかった青梨系の品種で､1888年に当時13歳の少年によって発見されました｡

1898年に渡瀬寅次郎によって｢来る新世紀(20世紀)における代表的品種になるよう｣との観測と願望を込めて命名しました｡

当時の日本に西暦の概念が一般的ではなかったため､非常に先進的な命名だったようです｡

収穫時期が比較的遅く､梨の需要が見込まれる夏･初秋に収穫出来ないのが欠点とも言われています｡最近では､自家受粉が出来なかったり黒斑病に非常に弱かったりといった欠点を改良した品種もあります｡

二十世紀の旬

8月下旬から9月下旬が最盛期になり､皮が全体的に黄緑色で色艶が良く重量感のあるものを選びましょう｡熟度が進むと黄緑色の皮が黄色になっていきます｡緑の中に黄色の模様が散在して見える､トラ熟れと呼ばれる梨は糖度が高く美味しいとされています｡

二十世紀の効能

ほとんどが水分ですが､その中にたくさんの消化酵素を含んでいます｡ﾀﾝﾊﾟｸ質の分解を促進してくれるので､肉料理などのデザートに向いています｡疲れた胃腸の代わりに分解の手伝いをしてくれることでしょう｡

アンモニアを体外に排出するアスパラギン酸を含有するため､利尿作用や体内の代謝を整える働きが期待出来ます｡

二十世紀の食べ方

ポリ袋に入れて冷蔵庫に入れて保存しますが､水分が多いので早めに食べてしまいましょう｡食べる1〜2時間くらい前に冷蔵庫に入れて､冷やして食べると美味しく召し上がれます｡

冷やしすぎてしまうと甘さが感じられなくなるので注意しましょう｡お尻の部分に甘みが集中していて､上に行くほど味が薄めになります｡

皮に近い部分が最も甘く､芯に近いほどやや酸味が出てきます｡種の部分は大きめに切り除き､皮は薄く剥くと美味しく食べられます｡

二十世紀の家庭における保存方法

梨の身上はシャキシャキした食感と、果汁が滴るジューシーな感じです。それを損なわないよう、乾燥しないようにビニールなどの袋に入れ、冷蔵庫の野菜室にいれておきます。そうしておけば１週間近くは美味しい状態で保存できますが、鮮度が良いうちに早めに食べるようにしましょう。

梨の身上を考えると冷凍保存には向きません。冷凍する場合は、皮を剥き、レモン汁を少し加えてミキサーにかけたピューレ状にして、ジップロックなど保存用の密封袋に入れ、薄く板状にして冷凍しておきましょう。
使い方は、煮込み料理に少し加えたり、スムージーに使ったりします。

二十世紀の店における食べ頃

梨はお尻の方が甘味が強くなっています。
選ぶ時はやや扁平気味で、お尻がどっしりとした感じのものが良いです。

二十世紀などの青梨の場合、みずみずしい緑色のものはシャキシャキとしていてみずみずしい物です。

それが黄色みを帯びるに従い甘味が強くなってきます。

二十世紀の場合、黄緑色の中に黄色くなった部分がまだらに入った状態を虎の模様に似ていることから「虎熟れ」と呼ばれ、最も美味しい状態であることを指しています。